
6号に、水谷フーカ「Cl」の単行本の続きが載ってます。
また、全号通して、のばら「偽作舎」シリーズ(寄宿学校が舞台の群像もの)が掲載されています。単行本化は立ち消えになってしまっているようなので、寄宿舎もの好きはとりあえずこの雑誌でご一読
あれ。耽美過ぎず明る過ぎず、個人的にかなり好きなバランスです。以下、シリーズ各話。
・1号「ベクトルの行方」子供っぽい自/殺志願者リンデンと温室の主マルベリの話。マルベリの心情が切ない。
・2号「妖精事件」監督生カイドウと妖精が見えるマヒワの話。願いのような嘘、夜のバラ園に妖精に紅茶、たまらん。
・3号「亡霊の恋」旧校舎のきもだめしと、置き去りにされた決着のつかない幽霊のような恋心。
・4号「かつて天才は」聖歌隊の天才の残像。天才をとらえられるのは天才しかいない、わかっていても寂しい。
・5号「花泥棒に花束を」1、2号のキャラにもう一人加わった、園芸部の日常的話。
・6号「ほんとうのきみ」こちらも園芸部の一コマ。マルベリがかわいい、それで良いそれだけで良い。
以上各話感想、それぞれは星4つ。
キャラクターが多いので、本当はまとめて読めたら嬉しいんですがね……まとめて読むと星5つってタイプの作品群なんですがね……この雑誌の最新6号が数年前ということを考えると……(涙)。
著者サイト「鬱鬱」でも色々エピソードが見られます。
短編ですが話しはまとまって読みやすいし、色々な作品が読めてお得感もありました。
好みは別れると思います。6号まで読みましたが、私は3号あたりから面白くなってきました。Hはある号もあるのですが、ほぼ無いと言っても良いでしょう。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
1月と7月は、出版社「1月と7月」が毎年「1月」と「7月」に出す漫画雑誌です。
少しずつ親交を深めさせて頂いていた作家の皆様と大切に作りました。小さな本です。
表紙絵:またよし
漫画:片山若子/すえみつぢっか/トミイマサコ/のばら/panpanya/水谷フーカ
装丁:pajamadesign(多治見武昭・高田麻理)
・水谷フーカ「Cl6」
・すえみつぢっか「廃墟エクスプローラー3.彼の本能」
・トミイマサコ「一月怪談」
・のばら「ほんとうのきみ」
・panpanya「1月か7月第6回7月」
※基本的に読み切りとして読める作品です。