【学園もの BL漫画】昨日をもう一度

いい思い出は、結構美化されがちで、それを今とすり合わせる感じとか2人のやり取りとか…よくて、安くなってたから買いましたが、よかったです。

期間限定読みホです。 出だしの1ページがすごく良いです。陰キャが好きな人の秘め事を覗き見るインパクトと背徳感。相手が女教師って事でノンケ？ワクワクします。 ……… 高校生時代って3年間しかないのに人生で最も強い感情を消費して生きていた なーと、何十年経っても昨日のように思い出されます。 その時に昇華されなかった気持ちは、たいていは心の奥にそっと置いといて触れずに生きていると思うんです。 しかし今作の受けのように、思い出の場所が日常だったとしたら…。否が応でも燻り続けたあげく拗らせてしまうのではないでしょうか？ そんなどうしようもない状況で当の思い人との再会って、ドラマです！！期待通りにお話がコロコロ転がって、読み終えた時にはホッとため息を吐きました。 受けくんの拗らせ方は手にとるように解ります。切ないです。 攻めくんは直裁な言い回しはされていませんが、中盤から受けくんに惹かれてはじめているのがさり気なく表現されていて、幸せな結末に向かう予感でキュンとしました。あんな理由だけでノンケが何度もできるわけがないですもん。 ただ、男を抱くというハードルを超えた理由が弱い気がしました(元々バイだったのか？) ……… 修正は見えない構図です。 両思いになってからは全裸というのがお約束のご時世で、敢えて下半身だけ剥き身というのが生活感が出てて、これが二人の今現在なんだな〜と幸せな気持ちになりました。

母校の教師になった男と高校時代に先生とイケナイ恋をしていた男の青春プレイバック物語。 偶然の再会から高森と神藤はひょんな付き合いをする関係に。青春時代のキラキラに囚われた2人が、少しずつ過去と向き合い、現在を知り、思い出を昇華させようとす る姿には今を生きているという強い実感が込められているように感じました。青春時代はどんなに時間が経っても輝いてみえるし、キレイなままで残しておきたい。でも、だからこそキラキラした思い出として昇華させて乗り越えていきたい。だけど、思い出として忘れるのは恐い。誰しもが抱えるそんな矛盾にものすごく共感しました。 お話としては、高森と神藤のやり取りが夫婦漫才のようでとても面白かったです。特に高森の態度が高校時代と今でまるで違っていて、憧れとリアルの対比が上手いなと思いました。時が経ち、憧れだった神藤はフリーターで、スクールカースト底辺だった高森が教師として立派にやっている。形勢逆転した立場があり、そこに彼のプライドがあるからこそ、言いたいことも言えるようになったのかなと感じました。そんな性格の悪い高森を気に入る神藤、お互いを知ることの大切さが伝わりました。 素で言いたいことを言い合える、そしてそんな性格も理解してもらえる、素敵な相手に出会えた2人のいいお話です。

初めての作家さんでしたが試し読みの部分だけで心を掴まれてしまい、先を読まずにはいられないくらい気になる作品でした。内容も凄く良かったです。ただ…久しぶりに私の感覚とレビューの評価に差があるので、人によっては合わないかもしれません。どうやらポ イントとしては「ノンケからBLへの転換理由とその速さ」「女教師の立ち位置や設定」などでモヤッとする場合があるみたいです。私もモヤッとまでしなかったけど、「ノンケ→BL」の流れには一瞬立ち止まるくらいの疑問は無きにしも非ずでした。そうは言っても、そもそも殆どのBL作品がフィクションとファンタジーで出来ていると思っているのであまり気にならなかったです。 キラキラしていた高校生時代とそれぞれの恋心、社会人になっても色褪せない思い出…そういうのって、良くも悪くも過剰に美化されているものだと思います。２人の拗らせていた思いが偶然の再会で動き出し、浄化されて救済されてフィルターのかかっていない本来の思い出になるみたいな。最後はホッと安堵のため息が出るようなお話でした。 現実的で冷静だったり、夢みがちでピュアだったり、若さ特有のコロコロ変わる心情変化やテンポ良い会話が楽しかったです。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。

母校で高校教師として働いている高森は
ある夏の日に、高校時代に好きだった同級生の神藤と再会した。
高森が神藤への気持ちを忘れられないのと同じように、
神藤もまた、昔好きだった人を忘れられず悩んでいるらしい。

神藤の想い人が実は’教師’だということを知っていた高森は、
その身代わりとして抱いてくれと言い出して…

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