
巷でよく聞く、友達は一生もんで恋人はいつか別れるものってのが土台にある物語。その考え方には一理あるからずっと言われ続けてんだろうけど、それに引っ張られすぎてるが故に実咲は晴真と恋人関係になることを恐れる。元々恋愛感情がある晴真とそうじゃない
実咲の違いはあれど、誰よりも大切な存在だからその先に進めないってのは同じで、お互いにストッパーを掛けてただけで両思いになる要因はいくらでもあったように思える。
敢えて最後まで2人は恋人って明言しないけど、きっと友達で恋人で家族のような関係を築いていけんだろうなって思える2人だった。
固定概念とかマイナーチェンジしないままの枠組みにはめ込もうとするからズレが生じるし息苦しくなる。目の前にいる相手と一緒に2人だけが通じる合言葉のような関係をゼロから作っていけばいーんだよね?
男に振られるといつも転がり込んでくるゲイの友達と実はその男を好きな男の話。
最初は酔った勢いで体の関係になってしまった実咲と晴真。その時の実咲のふざけっぷりがあまりにも無邪気で、実咲の気持ちがイマイチ掴めずにいました。でも読み進めると、実
咲にとっての友達がどれほど大事なものなのか、その友達の枠に収まる唯一人の晴真がどれだけ特別なのかが自然と伝わってきてやるせない気持ちになりました。とはいえ、二人のやり取りはまるで夫夫のように息ぴったりで、長年の友情関係によって築かれた居心地の良さがとても面白く、でもだからこそ素直になれない二人が焦れったくも切なくもなりました。特に、大切な相手だからこそ別れが訪れない友達でいたいという実咲の気持ちは、たくさんのつらい思いの経験に裏打ちされたものだと思うと、実咲のチグハグな想いにも共感してしまいます。晴真も言葉足らずの割に体や行動は正直で、ガンガン攻めてくるのが切なさとヤケのどうにもならない感じが出ていて痛いほど気持ちが伝わりました。最終的にツンデレな感じでも幸せな二人が見れて良かったです。ぜひ、続編で晴真の好きが聞きたいです。
親友から恋人同士になってく話し大好物です!実咲は貞操概念が低くく見えるけど愛して愛されたくて、ただそれだけが欲しくて頑張ってる結果尻軽に見えてしまう残念なヤツだけど、晴馬に対してだけは恋人以上の繋がりを感じてて失いたく無いという気持ちが好き
に変わってく過程にキュンときます。晴馬は口は悪いし、基本いつも眉間にシワがあり無愛想だけど実咲に対しての言葉には優しさと愛がありキュンときます。晴馬なる為に変わろうと頑張る実咲とそれを見守る晴馬の関係がどんどん恋人らしくなってく所にニヤニヤが止まらないww。絵がキレイだからエロも濃いのにキレイです。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
生島晴真の友人・桝上実咲の恋愛対象は男である。だからといって友人関係を断つ気はなかったし、むしろ日ごとに実咲から目が離せなくなっていった。もう何年も自分の想いに蓋をしていた晴真だったが、ある日、いつものように男に振られ自宅に転がり込んでいた実咲と勢いでセックスをしてしまう。愛した男を抱いた代償に失ったはずの片恋の行方は…?
【収録内容】
片恋シンドローム1〜5
電子配信版だけの限定マンガ1P+紙書籍限定特典ペーパーを収録!
※こちらの作品は、雑誌「Daria」2017年10月号,12月号,2018年2月号,8月号,10月号に掲載されました。(書籍化に伴い「片恋シンドローム」より「終わらない友情と片恋論」に改題)
※収録内容は紙書籍の内容とは異なります。ご了承ください。