
腐女子のためではなく腐女性のためのBl、とも言うべきか。
Blの最大のメルヘン要素(幻想とか胸キュンとか?)はほぼ全くなく、多々あるエロシーンもエロくない。エロというよりは、本当に本当に良い意味でえげつない、というか(笑)。リアル、という
か。
あ、絵は美しいしキョ○ブが出るわけではないですのでその点はご安心を(笑)。
作品は圧倒的に面白いです。
ハイセンスな作品でありつつも、一つ一つの展開に良い意味でクサみを感じられるようで面白いのだと思います。シリアスとギャグ要素のメリハリも絶妙、語り口調のテンポも最高です。
パックして4〜5つのCPの作品を堪能しました。タイトル通り、ちょっと斜に構えたような人々が登場。でも本当は彼らは猛烈に愛を叫びたいんです(笑)。そしてそのギャップが堪らなく萌えるというか(笑)
読後感もすっきり気持ち良くて、どの作品もかなりお気に入りですが、ノンケのノリちゃんと見た目(だけ)女子で売りしてたゲイのレーちゃんの物語ではリアルに泣けちゃいました。「恋の門」
タイトル毎に読めるので、ダウンロードを迷っている方は数話ずつからでもぜひぜひオススメいたします!!
Love &の主人公2人が帰って来た!
帰って来ても相変わらずレトロな雰囲気の作品ですが、これ1番好きです。
今回は前作の苦しさ重苦しさとはちょっと違うテイストです。菊ちゃんとイチローシリーズって事で、2人のその後から彼らを巡る人たちの
スピンオフな短編が重なった連作。あと別主人公の「恋する惑星」が入っています。「恋する惑星」は後味最高。
語先生のクセのある絵柄もサブカル的なところも、よくあるBLファンタジーではないところも、多分年代のせいでしょうね私にはツボです。
本編Love &の菊ちゃんが周囲から見てどんな風に綺麗なのかとか昔の男とか、スピンオフを通じてわかっていくのが嬉しい。一方でヤバすぎイチローの博愛(なのか?)とか、色々地雷なのにこの2人を好きにならずにはいられません。
2人の過去は読み放題で読む事ができます。
描かずにはいられないマグマを持っていらっしゃる(と感じる)作家の作品はやっぱり良いですね。
男臭さと色気に磨きのかかった田中一郎が相変わらず、というか前作にも増してなんでもアリの凄さです。美しい菊ちゃんが振り回されて気の毒です。なので、2話目『マフラーの揺れる間に』のラストの一郎がおもしろいです。
あと願望ですが、いつかぜひ鮫島さ
んを再登場させてもらいたいと思いました。菊ちゃんにとって複雑な思いのある人だし、一郎がどんな反応するのか気になります。
美人度増してる菊ちゃんとイケメンになったイチローで復活。思えばLove&のこの2人に泣かされシスコ先生の世界観にどハマりしてしまったことがきっかけでblというものにはまってしまったんでした。甘々ファンタジーな世界のみを求める方にはオススメで
きないかもしれませんが、シスコ先生の世界の中でこの作品は結構広く読みやすい方な気がします。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
稀代のストーリーテラーが様々な恋愛模様を描いてゆく。そのほか、読み切り『恋する惑星』も収録した充実の作品集!