
素敵なお話過ぎて、読後に感動の溜息が出ます!まず絵がイイ!!日本の山だからなのかな・・・動物たちが全員着物姿で、九重や篤実のちょっと軽快な衣装も、鷹の「師匠」の黒い羽根と一体化した羽織姿もすっごく粋でカッコイイ!!よすがの、ピー助時代のちっ
ちゃい帯と白い着物姿も、いかにも子供って感じで可愛い。衣装だけでもこんなに感動できるのってなかなかないと思うんだよなぁ。
そして始まってすぐに、ハンパないピー助の可愛さにまずやられます。くるりんお目目と、大きな涙のしずく、ごはんを欲しがる時のパクっと開いたお口と、「ごぁんもっと」「あい」「あたかいね、とーたん」っていうセリフ!!!!はぁ〜〜〜〜可愛い過ぎる・・・・ピー助のすっごく可愛い声が聴こえる気がするもんなぁ・・・。
ピー助がよすがになってからは、親子ではおさまらない九重への愛がたまらない。繋がりが無いと言われ、つがえないとわかっていても結ばれたいと願うよすが。自らも「無意味」とわかっていても愛しているからよすがを抱いて、その後すぐに別れを決意する九重。どちらもとっても切ない!!そして、九重が自分の半生を振り返るところは、何度読んでも泣いてしまいます。すごく孤独で淋しい人生だったんだなって。
でもだからこそ、よすがと出会えて良かった!!繋がりが無いなんてことはないよ。お互いが繋がりたいと思えばそれが全て。雄同士でも種族が違っても愛し合っていれば立派な“つがい”になれる!!
途中とっても切なかったけど、最後はちょっとコミカルなハッピーエンドでニンマリしてしまうところもイイ!
とにかくホント素敵な話なので、是非是非読んで欲しいです。
異種間、義親子、孤独と縁…様々に感じるところはあるのですが…読み返す度にピー助の可愛さに脳内が満たされてしまって…飽和してしまいます。
そして、フォローさん、わたくしのくちびるフェチを知っていてくださって(覚えていてくださって)、感涙です
えぇ、ひばりのしっとりさを感じる生々しいくちびる、大好きです。2回目のついばむようなキスも大好きです。本当に美しい口元でした。
今回は、ピー助の可愛らしい口元にハートを鷲づかみにされました(鷹だけど…)。16ページのむにっとしたくちびるを指先でつまんでさらにむにむにしたい衝動にかられます(気持ち悪くてすみません)。口元ばかりでなく、あの吸い込まれそうな瞳…捉えられてしまいます。ごはんをねだる姿も、ピィと鳴く声も、何もかもが愛おしい。
その上、温もりまで知ってしまえば、ピー助を守りたくもなるでしょう。九重が蛇皮を見付けてねぐらに急ぐ姿が、それまでの心の葛藤さえ打ち消して、ただ必死にピー助の元に走る姿が、胸を突きます。
成長してからのお話については、フォローしている方々のレビューを読ませていただいて、頷くばかりです。本当に皆さん、洞察が深いです。
ストーリーは、切なさはあれど、よすが(ピー助)の天然さも相まって、楽しく読めました。
同じ姿でなくても、子を成せなくても、例え繋がりがなくても、ただそばにいたい。そばに置いてほしい。同じ種といて感じる幸せや子を成す喜び、繋がりの安堵があると分かっていても、ただ、あなたといたい。そんな純粋な想いが胸に染みます。
それにしても、ミナヅキ先生の半獣姿が素晴らしすぎて…感動しました。
去年の秋に購入した幻冬舎の単行本の帯に「秋のリンクスフェア2022」とあって、付いていたスペシャルクリアカードは「狐のよすが」でした。4種類ある中では一番私の気に入りそうな絵でした。その時点では、ミナズキアキラ先生を知りませんでした。
私
は、自分の好きなイラストレーターが挿絵や表紙を描いている小説を主に選んで読んでいます。漫画は、好きな絵柄の漫画家の本しか読みません。
現在、余り読みたい本が見当たらなかったので、ミナズキアキラ先生の作品を検索してみました。私の持っているカードの絵は白い髪の白い着物を着たおさなごを抱いている狐でしたが、表紙の絵は黒い髪と黒い着物を着ている大きな羽根を持つ少年と狐です。
この作品は、リンクスに2020年9月号から2021年5月号まで5回にわたって掲載されたものに書き下ろしを加えて、2021年8月24日に発行されました。
本作の中では、狐と鷹は実際の姿で表されているいることもあります。しかし、擬人化されて、洒落た着物を着て、話す篤実や暖や青鱗達や九重やピー助の世界に私達は入り込んでいきます。彼等の言葉に笑い、そして、涙するのです。
私たちは、動物たちが実際に種族は違ってもお互いに助け合うのを知っています。
けれども、私達は同じ人間同士で、差別し嫌悪し憎み命を奪い合います。
それだからこそ、この物語のように生きていきたいと願うのでしょう。九重とよすがのように、誰かを、動物でもいい、自分と同じ様に生きているものを、心から慈しんで愛おしいと思って生きていきたいと思うのでしょう。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
食い食われ、他者の命をよすが(縁)に生きる――。森で暮らす狐の九重は、ある日、巣から落ちた鷹の赤児を拾う。非常食にしようと持ち帰り、食い応えが出るまで餌を与えることにしたが、「とーさん」と呼び一心に慕ってくる子を食べることができず、九重は「よすが」という名を与え親になる覚悟を決めた。成長したよすがはたびたび「俺を食べて。そうしたら九重のお腹でずっと一緒にいられる」と要求してくるが、九重はそんなよすがに対し食欲とは違う’飢え’を感じるようになり…?狐×鷹の異種族・獣人BL!電子限定おまけ付き!!