
作者様は台湾在住なんだそうです。台湾人なのかは置いといて、ハピエン展開が多い日本のBLとは一線を引いたストーリーでした。なかなかにリアルでここ2日ばかりこの本の読後感を引きずっています。
TNKは白抜きですが、エチシーンはナオ君が女装癖も
あるので倒錯的でドエロイです。
受けのナオ君は心霊スポット巡りの生配信者なんですが、彼の側からの心情描写が一切ないので何考えてるか、どうしてこんな行動をとるのかわからない。ダメな中年攻めの寺田さんと一緒に読者も振り回されます。作中にラップ音、心霊現象か偶然かわからない事象がところどころにちょこちょこっと、本当にスパイスのように出てきて、それが作品全体のダークな感じを装飾しています。あと、暗闇の情景が上手い、トンネル、神社、暗いビル、電話ボックス。。。イラストだけでゾクッとするなんともいえない怖さが漂ってきます。200ページ超えで読み応えあります!
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
動画配信サイトで特集記事のネタ探しをしていたゴシップ誌ライター・寺田がたどり着いたのは、心霊スポット巡りの生配信チャンネル。
画面の先には、火照った顔で何やら様子がおかしい配信主の青年・ナオ。
ローターを仕込んできたという下半身が映し出され廃神社の鳥居前で行われる低モラルな自慰に驚く寺田だが、その異様さと不謹慎さ、快感を心底享受するようなうっとりした表情に思わずのめり込んでいき、気づけば動画の配信通知を待つようになってしまう――…。
「可哀想と思うなら、もっといっぱい可愛がってよ」
くたびれ三流ゴシップ誌ライター×モラル底辺な年下心霊ナマ配信者
後ろめたさと欲望が入り乱れる中、歪んだ性癖が織り成す不可思議で非日常的な’こわいはなし’――。
台湾在住の注目新人作家・雪国ウム、渾身のデビュー作!!
★単行本カバー下画像収録★