
主人公がとても魅力的です。さらっと読めるけど、読み返したくなるおもしろさ。なんで今までこの作家さんを知らなかったのか。漫画っていいなあ、と思いました。
この作品で初めて海辺野ジョーという漫画家さんの存在を知りました。
何の知識もなく読み始めた頃は、絵が古いような気がして(ヒロインもかなり度がキツいメガネだし「お部長」という呼び方も昭和少女マンガ全盛期を感じたので)何となく昔の漫画なのかな
、と思っていました。
が、違ったんです。
この作家さん、絵が上手い!手描きなのかデジ絵なのかはわかりませんが、無駄な線が一切なく、各コマのアングルも多種多様。表現の仕方も従来に無い新鮮なものが多く読み返す度に発見があります。
内容も、ラブコメなのかシリアスなのか、キャラクターはそれぞれ真面目にやっているんでしょうが読者はコミカルに感じることも多く、でもとてもシリアスな内容の時もあり、ぐいぐい引き込まれていきます。
キャラクターもメインはもちろんサブも魅力的ですし、巻末のオマケ4コマだけでなくとにかく細かいところまで目が離せない作品です。
かと言って私生活を投げ打つほどズブズブにハマるかんじではなく、ライトに楽しめる今一番好きな作品です。
そして10巻まで読んで初めて知ったのですが、この海辺野ジョー先生、ノーギャラでお部長と平田を描いてる、とのお話がありましたがそんなことあるの信じられない!!新しい概念すぎてよくわかりませんがこれほどの作品を作り続けるのはさぞかしご苦労も多いはず・・・これからも引き続き買い支えレビューして応援させていただきます!
すごく何度も読み返す作品です。
ちかごろの漫画の安っぽさから言うと
アラフィフ、漫画好き、独りで生きる覚悟が出来た人間にも、共感が刺さりまくりです。作者に心からの感謝と敬意を。
また、お部長の花のクリエイティブが笑える感じなんだけ
ど、エンタメとしてほんとうに良くできてるんです。いけばなバトルとか見てるのかな。ミッションである監査のビジネスの立ち位置もわかるし、後半に行くにしたがって作者のきれっぷりと深まりが増す、道具、インテリアアイテムやファッション、舞台のクオリティやリアリティ。この作者の守備範囲が広すぎて驚くんです、味噌すき焼きからゴリラやチンアナゴまで。とてもふに落ちる設定と「ブッ飛びぶり」、これこそ佳き漫画です。
わたしもクリエイティブ業界ですが、なんとも安心してワクワクできます。誉めすぎるとやる気なくなるかもですが…、このブッ飛び、ちゃんと喜んでいるひと、いますよ、と言いたい。
出てくるキャラが魅力あふれてる。ヒロインの知性とかっこよさ、ヒーローの癖になる感じ、ライバルキャラの知性と憎めない魅力、社長の知性、やなやつでへんなやつがちゃんといて、かき回すいい仕事してます。
アハハ、いいぞ、いいぞ〜と応援しています。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
「花火を一緒に観に行ってくれたなら、あきらめるよ」財前はこの約束を守れるのか。恋人の立場を放棄した茶屋ヶ坂の辛抱はいつまでもつのか。のりこはいつになったら茶屋ヶ坂に会えるのか。…今宵三角関係に終止符が打たれる!