
他人の心の声が聞こえなくなって幸せかと思いきや、聞こえなくなったことで相手がどう思っているのか、何を考えているのか不安になってしまい、深みにはまってしまうヨムラさん。自分もそーなるかもしれないと思ったらヨムラさんの辛さが堪らなかった。まだこ
の先もある終わり方だったので小説で読んで見たいです。
他人の心の内が聞こえてしまう呪いから解放されるも、悩みは尽きないお話しでした。
人の心が知りたいと望んで聞こえるようになったけれどそこには想像以上の苦悶が待ち受ける。
その苦悶から逃れたくて逃れたくて望んでやっと聞こえなくなって「普通」
に戻って平穏になるはずなのに、あるものがなくなることでできてしまう不安。
主人公がうじうじと悩んで若干鬱陶しく感じつつも、やはりこの「心の内が聞こえる」設定を存分に生かして、人と人との繋がりの話をうまく描いてありました。
話の設定や葛藤がとてもうまく描いてあるだけに、エチシーンが不要に感じてしまいましたが、心の繋がりと体の繋がり、そして言葉の大切さを思うと必要なのかなと言い聞かせて読みました。
個人的にエチは番外などで濃密に入れてくれればなぁと、本編にはあまり入ってほしくなかったです。
攻めの長谷部が執着愛っぽい思考をもってるのが今作でわかり、寡黙な一途黒髪攻め好きとしては良きポイントでした。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
人の心の「声」が聞こえなくなったことを喜びあった余村と長谷部。だが、これまで聞こえていた「声」が突然消えたために余村は周囲との関係に戸惑い、不安を覚える。そして長谷部の気持ちすら疑い始めてしまい……!?「言ノ葉ノ花」シリーズ後日談「言ノ葉日和」も収録!