
たまたまこの本と出会いましたが、今まで読んできた中でいちばん好きな商業BLでした。
えっちなシーンは多くはありませんが、主人公2人の恋心を超えてもはや愛がお互いに大きくて深くて、時々泣きそうになりながら読みました。心を満たしてほしい腐女子
にはとても刺さる、2人の青春を感じつつ、成長を見守れる素敵な本です。
このカプの2人、すっごい好きです!
思考過程もその行動も結果の受け止め方も、たまらなく好き!
2人ともややこしい性格をしていて、セリフもト書きも面倒くさいほど語る語る。
なのにそれがいちいちグッときます。
きっと綺麗事なしで剥き身の
自分をストレートに表現しているからだと思います。
表現は物語シリーズの阿良々木や俺ガイルのヒッキー寄りですが、も少しlightでsoftで、より2人のややこしい内面が読んでいるこちらに自然と理解できました。
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語り手の湊は決してクズじゃありません。自己評価は低いけれど自他共をキチンと分析して納得して生きています。
お相手の一朔も行動原理を明確にし、常に現状を把握してベストな選択をします。
そして何より2人ともすごく地頭が良くて優しい。
なのでお互いの気付けない己れを埋め尽くすくらい考えて、より強固に惹かれ合い、深い信頼で結ばれていきます。
その過程でいっぱいのキュンキュンとモダモダとうるうるを堪能できます。
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えっちシーンはさほど多くありませんが、不思議と満足しています。(作中では100回以上入れてる事になってますが)
そこに至るまでの一朔の押せ押せと湊の抵抗の攻防戦全てが前 戯か!みたいに心のヒダを擦られて切なくなってしまうからかもしれません。
1巻で愛の深さを測る例えに、水虫の足だとしても舐められる、というセリフが滾ったり。
それが最終巻、永遠たれと願える、謙虚な自信に徐々に変化していくのが本当に読み応えが有りました。
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修正は基本見えない構図。見えてる所は白抜き・トーン・微修正。
全4巻、完結済み。
花浦くんは自分をクズと言うけど、卑屈になったり臆病になったりって誰にでもある部分を律儀に見つめて殻にこもっている感じ。毒は吐くけど繊細な子です。そんな花浦くんの良さに気付いていて、愛情を隠すことなく優しく時に押せ押せで迫る都築。花浦くんが都
築や弟に背中を押されるようにしてその殻を破る様子が丁寧に描かれてます。なかなか甘い感情に流されてくれない花浦くんが心に予防線張りまくりで、それが面白い。志々藤さんの作品はいくつか読んでますが、ダントツでよかった!Hシーンは直接表現はなくぬるめですが花浦くんが目付きが悪いのに色っぽくて可愛いです。
※追記
まさかの2巻が!とても好きなお話だったので嬉しいー。今回は付き合って2年目、高三になった二人。微妙に曖昧な部分を残していた花浦の都築への気持ちが固まるまでのお話。やっぱりこの二人可愛くて好きです。当て馬的な青葉の登場でめんどくさいのが三人に増えました(笑)当て馬といっても清々しいほど恋愛面には絡まない青葉だけど、都築への効果は絶大。1巻を読んだ時には想像しにくかったラストの二人の姿がすごくよかったー。めんどくさいけど妥協せずに自分と相手に向き合う二人だから、この先もずっと一緒にいられる二人になったなあと嬉しくなります。青葉もいるし、大学生編も読みたい!
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
自称「クズぼっち」を貫くモブ顔の花浦は、料理以外は何でも完璧な都築に猛アタックされ付き合い、今や同棲を始め約2年。二人の関係は順調だったのに、花浦にアタックするイケメンが現れた!?しかもそれは都築の親友・洸吾で!?花浦をめぐり、親友同士の大喧嘩勃発!でも、都築と洸吾にずっと親友でいてほしい花浦は――。『独占欲の強い執着系ハイスぺイケメン×イケメンほいほいなコミュ障ぼっち』ぼっちにこだわる理由が明かされるシリーズ第4弾!(※この作品は紙版「クズは永遠を夢見ない」を改題したものです。重複購入にご注意ください。)