
憐れみや憎しみやら色々入り混じった複雑な愛。
4人とも色々闇抱えてて、ヤクザストーリーも◎、先が読めず刺激強めで甘すぎず最高です!(そして刺青が美しい!凄すぎる!!書くの絶対大変なはず、ありがとうございます!)
何回もレビュー投稿しよう
としたけど、読後湧き上がってくる感情を上手く語源化できず…こんなレビューで申し訳ないですがすごく面白い!!akabeko先生の作品どれも最高です!onBLUEで続編も読みました〜楽しみ!
苦しかった。ずっと息を詰めて読んでたから、読み終わた途端に深呼吸してしまったほど… 極道系は展開が読めない分、面白いけど、怖くもある。ドロドロとした世界の中で、画策あり裏切りありと、もう誰を信用していいのか疑心暗鬼に駈られてしまう怖さがあり
ます。それほどリアルを追求したような骨太な作品です。だけど、この作品の根底にあるのは愛を欲する男たちなんですよね。だから面白い!
複雑なヤクザの争いは、理解に乏しい私なので、ややこしい事はわかりませんけど、絡み合う人間の欲望や愛憎は読み応えがあると思います。途中、重苦しさで心が折れそうで、どこに救いを見いだすのか見当もつきませんでした。挫折しそうな自分の気持ちを奮い起たせて、最後まで読みきって良かったと思います。さすがのakabeko先生です。救いがあった着地点、お見事です。手が伸びにくい極道ものですが、読んで良かったと思います。好きな作家様だからこそ、読めたと思います。
母親の愛を求めて愛されなかった誠。母の愛を一心に受けた異父兄弟の相。誠の愛人ベティ。ベティに惚れてしまった唯一のカタギ(でもヤンキー)・勇。
この4人の愛や思惑が見事に交差しながら、展開していく秀逸作品です。誰もが愛される事を欲しているだけなのに…複雑に絡み過ぎて、拗れ過ぎて、それぞれの過去や思いが切なくて、見てるこちらの思い入れも話の展開と共に比例するように変わっていきます。そこが上手く引き込む先生ならではですね。最後の最後まで、何が起きるかわかりません。そして、全ての事が明らかになった時、自分の予想だにしなかった事に安堵すると共に、納得も出来ました。
親が子を思う気持ち、親であろうとした親代わりの男の思い、極道の世界の中の忠義心と敬愛、兄と弟の愛。どれも愛だよな、って思いました。ホントに深い深い物語です。読んで良かったです。
作者様の後書きが補足のようなところもあって、是非後書きまで読み尽くして頂きたいなと思います。
誠と相のセッ*スについて、なるほどなと!すごく納得でした。あと、リアルな刺青は彫り師さんのデザインとか!表紙カバーの美しさと、本編内のリアルさはここにありました。どこまでも追求されるakabeko先生に頭が下がる思いです。素晴らしかったです!
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
俺を蹂躙しながら兄貴はあてのない愛を欲して叫んでいる――ヤクザ一家の息子、十川誠(とがわまこと)と相(あい)は異父兄弟。母親に愛されなかった誠は、癇癪のような性欲を相にぶつける。相は、兄のたぎる熱を穴で受け入れたのだった。異様なつながりを経て、主従関係を結んだ二人はヤクザとなった。誠が囲い始めた愛人・ベティの逃亡をきっかけに、ベティに惚れたヤンキー・勇(ゆう)が十川兄弟の歪な関係に引きずり込まれ…!?報われない渇愛が交錯する四つ巴BL。