
(小説、コミックの正編とは違うパラレルな裏編)
先にコミックから読みました。
細かい設定も小説のこちらのほうが丁寧で、こっちが元ストーリーか?と読み進めてたら、、、
後半から幹が辛すぎて、涙が止まらない!
あぁなんでそんなに
頑張っちゃうんだ、と読んでるこちらが身を切られるよう。。。
ラストの島崎のセリフにぐっときた。
強い余韻を残す、後ろ髪引かれるエンドです。
かなりツライ展開ですが、コミックの都合良くハピエンに向かうよりは、こちらのほうが現実みのある話にも感じ、読み応えがありました。
それぞれ人物が完璧ではなく、等身大な気もします。
そういう意味では(ファンタジーハピエン多い)BLというより一般小説としても読めるかもしれない。
短くてもいいからぜひ後日談が欲しいですが、どうなんでしょう?
作者さん、ぜひお願いしますよぉー。
コミックが好きだったので、小説もぜひとも読みたくて買いました。レビューには目を通して、心づもりをして買いました。途中までは、すごくいいじゃん、いいじゃん、と思って読みましたが、後半がきつかった。どうきつかったかは、読んでみてくださいとしか言
えない。。。読後の感想は、後味悪い、読まなければ良かったとまで思いましたが、それから数日、この小説が頭について離れず、ことあるごとに思い返しています。良くも悪くも、こんなにも影響もある小説だということは、星5つつけるべきかな〜と思ってこの評価になりました。
丁寧な描写で綴られた静かな狂気の物語かと思います。
タイトルにある月から連想してしまうのか、幹の一矢に対する思いは半ば狂気を孕んでいるようにも感じられ、その破綻が起きる時点によっては、こういう展開もありえるのだなあと、ひたすら救いのない方
向へ転がってゆくの不思議と納得しながら読み終えました。
苦い読後感ですが、余韻もあり、十分に堪能させていただきました。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
多才で社交的な双子の弟・樹に、根深い劣等感を抱く浅岡幹。家族や学校から孤立する中で、七つ年上の恋人、喬木一矢には盲目の信頼を寄せている。しかし喬木にとって幹は、かつて手酷く自分を振った教え子・樹の形代でしかなかった。身を引こうとした幹を、喬木は必死に引き留める。その頃、喬木と樹にパリ大学への招聘が持ち上がった。『必ず迎えに来るから、待っていてほしい』。幹に将来を誓い、渡仏した喬木。ほどなくして喬木からの連絡が途絶え、出した手紙も住所不明で戻ってきてしまう。不安を募らせた幹は、親友の助けを借りて、フランスへの一人旅を決意する。一途すぎた初恋の行方は──?虚飾と打算だらけの気持ちをくすぶらせるゲス男と切ない想いに身を焦がす健気男子の歪な恋の物語…。