
良かった〜。BLとかラノベの沼に、足を踏み入れる前に読んでいた匂いのする、正統派ファンタジー。2024年に読んだ救済BLの中でも上位に入る良さでした。本屋店主のひねくれっぷりも良かったし、世界観がしっかりしていて引き込まれました。続きの「果
ての塔から響く歌(←作中に出てきた失われた本の話らしい)」の出版を心よりお待ちしております。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
「きみがいなくなっても教室はそこにある」――かつて王立学院で魔術師を目指していたにもかかわらず、十年前の〈ある出来事〉をきっかけに魔力欠如者となったソール。現在はしがない古書店店主として、控えめな暮らしに身を置いている。そんな彼の店を訪れたクルトは、身分と容姿、能力を兼ね備え、魔術師としての将来を嘱望される完璧な学生だった。学院の日々を想起させるクルトにソールは反発しながらも惹かれていき、クルトは魔力欠如ゆえにソールに興味を抱く。しかし十年前に何もかもを失ったソールには自尊感情がなく、クルトへの想いを押し殺すばかり。正反対のふたりの恋のゆくえは――?