水曜日の嘘つき

受けの雰囲気のせいでしょうか、とても、しっとりとした雰囲気のお話でした。慌てても、焦っても、表に出さない受け。それがついに崩れて… 攻めは最初クズですが、受けと付き合う中でどんどん変わっていきます。如才ないようでいて、受けとの関係を失うこ とになって幼いところが全開になってしまう攻め。 最後の展開は見事！その後の二人の甘々社会人生活も読みたいな〜。とりあえず受けは向こうでモテまくって、攻めを焦らせてほしい。

最初に流れは提示されているので、どうなるのかは分かるのですが、分かるだけに怖くて読めない…。ドキドキしながらしばらく寝かせてやっと読みました。もう好き…。流れが読める代わりにブラフが仕込まれていて、そこか〜、と。かわい有美子先生の本を読み終 わっちゃうのが嫌で、大切に読んでいます。

モデルのバイトをしている大学生＆かつては名子役だったセレブな美形大学院生、二人でいると今までとは全く違う自分が出てくるという展開に"恋だわ〜"って読んでいてドキドキしながらも切なくなりました。未熟さが地味に(失礼)良かったです。

内容は筋書き通りです。筋書きだけ読めば、ヘタすれば陳腐な物語になるんじゃないだろうかという感じですが、さすがは かわい有美子さん。のめり込ませて頂きました。 この方、本当に文章がお上手です。そして上品です。 面白かったです。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。

恋愛に関しては、来る者拒まず去る者追わずが信条の大学生・椎名吉見。酔って先輩と賭けをし、高嶺の花といわれる院生の橘真尋を落とすと宣言してしまう。橘はかつて天才子役と謳われた元芸能人。華やかな経歴から引退後の今も百戦錬磨の手練と噂される美人だった。持ち前の軽さで屈託なくデートに誘う椎名に、意外にも橘は素直に応じて？電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。