
闇の底から引き上げられるように、男は目を覚ました。
冷たい地面の感触だけが現実を主張し、ここがどこなのかはわからない。
空には赤い月が低く垂れ、赤い花が風もなく揺れている。
遠くでは炎が柱のように立ち上り、音もなく夜を焦がしていた。
世界は暗く、輪郭だけが残っている。
白い服の少女が立っていた。
汚れ一つない布は、この場所の色を拒むように淡く光る。
少女は男を一瞥し、短く告げる。
「わたしは案内人。ついてきて。」
それだけだった。
声に抑揚はなく、感情も読み取れない。
男は立ち上がろうとして、膝の震えに気づく。
頭の奥に靄がかかり、名前も過去も思い出せない。
ただ、誰かの背中が胸に引っかかる。
妹がいた気がする、という輪郭だけが残っていた。
理由はわからない。思い出そうとすると、赤い月が滲む。
歩き出した矢先、闇が裂けた。
角を生やした影が現れ、熱と臭気が押し寄せる。
男は息を呑み、足がすくんだ。
少女は一歩前に出て、静かに影と向き合う。
白は赤に染まらない。
視線だけが鋭く、迷いがない。
ここでは、鬼が人を喰らう。
そして案内人の少女もまた、役割を果たすために鬼を喰らうのだ。
炎が遠くで揺れ、赤い花が俯いた。
男はその背を見つめるしかなかった。
そんなシチュエーションのCG集です。
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画像枚数:259枚
画像サイズ:1400×1000px
本作品に収録されている画像はStableDiffusionを用い、AI生成した画像を加筆・修正しています。