
セールになっていたので購入してみました。
今と少し絵が違うけど、キレイですね。
表題作は、生徒目線、先生目線どちらもあって良かったです。
同
「僕は君のいいなり」が良かったあがた愛先生の作品。割引になったので読んでみました。表題作の高校を卒業した生徒と先生のお話は、最初に「モイストヒーリング」で生徒視点のお話から始まり、「ピアスホールをあけるとき」で先生視点のお話と続きます。さら
に「ファーストピアス」でその後の二人のお話が9ページ掲載されていて、二人を繋ぐピアスが効果的に使われています。「春の凪」「目を閉じて君に会う」と2作品とも高校生のお話ですが、特に「目を〜」はとても切なくて、すごく胸に染みました。全体的に静かで、しっとりとした作品でした。描写はあっさりめで白抜きです。全て読んだ後、もう一度読み返したくなる、静かな余韻のある作品集でした。
「モイストヒーリング」
高校を卒業した甲斐は、担任だった先生にピアスをあけてもらう。それから二人は…。
「春の凪」
生徒会の佐倉は一年生の夏凪の噂をきいて…。
「目を閉じて君に会う」
転校生の西野の机にメッセージが書き込まれるようになり、二人はメッセージのやり取りを交わすようになった。そのメッセージの主は…。そうでなければ出会わなかった二人の切ないお話。
「ピアスホールをあけるとき」
クラスの生徒・甲斐に対する先生視点のお話。
「ファーストピアス」9ページ
その後の先生と甲斐のお話。
「あとがき」1ページ
作者様買いです。
この方の描かれるお話は、どれもしっとりと濡れてなまめかしい感じがします。
決してカラッとはしていない。重いお話も多い。
でもその、しとしととした感じがどうにも好きで、この短編集も凄く良かったです。
表題のピアスが重
要モチーフになっている生徒×先生モノは、その濡れた感じが特にあったかと!エロいとか、そういう意味では無くて。二人の感情がしっとりと湿度高めなんですよね…。
短編の中に一つ、生身の人間とユーレイ、という設定のお話があって、それはもしかしたら好みが分かれるかもしれません。私は全て美味しく頂きましたけど(笑)
表題作よりも『目を閉じて君に会う』が好きでした。切ない系…というか、この設定だとこのラストになるのは仕方がないので好みが別れると思いますが、二人のストーリーを別バージョンで読みたくなるほど自分は大好きでした。確かに、まるまる一冊表題作の『僕
は君のいいなり』に比べると物足りないと感じますが、短編集としては良いと思いますよ。このお話を読めて良かったので、皆さんにもオススメしたいので(笑)オマケの星5つです。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
『モイストヒーリング』
告白はした、カラダも重ねた、でも心は──?
大学生の甲斐の耳には安定しないピアスホールがある。
高校の卒業式当日、ずっと好きだった柊先生にあけてもらったのだが…。
告白をすると何も言わず受け入れてくれた。
会いに行けば拒まない。
でも、連絡はない。
先生の気持ちがわからず会いに行けなくなったとき、
先生に彼女ができたのではないかと聞かされて…。
ほか、続編の『ピアスホールをあけるとき』
高校生同士の恋愛を描いた『春の凪』『目を閉じて君に会う』の3編を収録。