
タイトルからも絵柄からも全く期待しないで読みましたが、こんなにいい作品だったとは。特に演奏時の描き方が良いです本当にドラムの音が聴こえてくるようでした。満足して読了しました。
読んでまず思ったこと!
こ、これは……身に覚えのある感じ!
衝動や焦燥、嫉妬や自己否定。
ほおぉ…と思うと同時に、確実に失われたあの青春の匂いだなという感じです。(どの主観すぎるw)
今の自分には無い瑞々しい感情、それが眩しくて
眩しくて………たまらないッ!
学校では敢えて接点を持つことなく過ごしている2人が、
自己表現《音楽》を通して、本能と魂で繋がっているような、
特別な関係を築いています。
お互いがお互いに、相手にとって自分だけが唯一無二であってほしいと強く望む姿が尊くて尊くて…目が潰れるかと思った!!
普段、あまりいい物として扱われない独占欲が、この2人に関しては美しく表現されています。
心理描写がリアルに感じられ、胸に迫るものがありました。
作家さんの描写が上手いんです。
セリフ語りや作画の勢い、ストーリー展開とが物凄くマッチしてます。
こんな恋、特別に決まってる……!
何だか学生時代に戻ったような感覚になりました。
皆さんも是非、トリップしてみて下さい。
7/15まで一巻は無料で、二巻は割引き中。
三巻に続くようですが、二巻までで一旦しっかり終わってますので安心して読めます。
レビューに感謝です
これ…どう続くんやろう、めっちゃ楽しみィィ!
真っ先に思ったのが、すごい雰囲気ある作品なのに題名がダサすぎるのがもったいない!
才能あふれるドラマーは同じクラスの目立たないハル。
ギターが好きな龍とはみんなには内緒で練習をする仲。
龍の一存で会う日が決まり音を合わす。そして気まぐ
れにキスをする。
ハルとどうなりたいかは考えないように、心の中にある失望感や劣等感や孤独と向き合えない幼ない自分に蓋をし、ハルの音を独占する優越感に浸る龍。
キスしてくる理由はわからないけれど、自分にはドラムで龍を独占し縛り付けていられると、どんな理由であろうとも側にいたいハル。
青くて熱い青春です!
辛い、悲しい、寂しい、欲しい、楽しい、好きだ!と心の中にある想いを言葉にして伝えられれば、2人で次のステップへ進んでいけるのに、そんな簡単なことができない。けれど内に秘める思いは大きくて強くて熱いくて持て余してしまう。これぞ思春期!青春!って感じでとても良かったです。
絵は少し拙い感は否めませんが、心情を丁寧に描いてありとても良かったです。
3巻もでるみたいなので、次は一緒にバンドを組むんでしょうね。そして龍ら親から精神的に自立し、ハルはさらに才能を開花させて、大人へと一歩進んで成長してくれると期待しています。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
「二人で紡いだこの曲がうつむくお前の背中を押す波になりますように」イケメンで成績優秀、人気者の龍。誰からも注目されない地味キャラの波瑠。クラスでは正反対の二人だけど、実はお互いに想い合っている。秘密でバンドを組む二人は、初めての文化祭のライブ出演に向けて猛練習中。しかし、二人きりで教室にいるところを写真に撮られ、雲行きが怪しくなり――?正反対な二人の音が重なるときに生まれるメロディは――ひりつく青春の、エモーショナルなバンドラブストーリー、完結巻。