
タイトルや設定から、濃いストーリーなのかなと思ってたけど、意外とあっさりしてた。
とんとん拍子に進むし、ちょっと納得できなかった。
すごく高評価で期待してただけに、少し残念だった!
死の匂いがすると言うファンタジーな内容を、作家さんの筆力でリアリティーを持たせながら違和感なく物語が展開します。死の匂いとは、その人の持つ絶望の別の形の表出でもあります。絶望とあきらめに囲まれている2人ですが、やっぱり希望を持ってしまうこと
を止められない。そこに現れる悪魔のような栗原と言う男。どうなる、どうする、とハラハラしながら読み進めました。最後まで息をつかせない。そしてエチシーンは、年下攻めの魅力を最大限に発揮した、わがまま系の感じがすごくよかったです。BLとしても物語としても楽しめる作品です。
この作者さんを今まで知っていたのに、何故か購入しませんでした。「負け犬の‥」を読んでストーリーと文章が良かったのでこちらも購入したのですが、結果良かったです。とても。
〇
こういうのでよくあるご都合主義的、じゃない問題の解決の仕方。ちゃ
んとストーリーや現実的に無理なく、急展開でもなく解決。こう書ける人は、人生の酸いも甘いも噛み分け、色んな経験をしてきた人だと思います。
〇
あとエチシーンが女子の妄想ではなくて、リアルっぽい。
と、作品の購入者はこのようなレビューをしています。
絶望に囚われ、死に執着する人間が放つ不吉な甘い香り――交通事故で兄を亡くして以来、「死の匂い」を嗅ぎ取れるようになった月島(つきしま)。「死」を漂わせる人間とは極力関わりたくない…。そう思っていた矢先、経営する飲食店の改装工事で、若い職人の佐埜(さの)と邂逅!!精悍で鍛えられた肉体は生命力そのものなのに、なぜかあの匂いを纏っている!?警戒する月島だけれど、工事後も客として店に現れて!?※口絵・イラスト収録あり